ボクシングでは日本の誇るモンスター、井上尚弥の存在によって世界の「バンタム級」が今熱いですよね!
<引用元>https://sportiva.shueisha.co.jp/
井上尚弥はバンタム級で世界一強いボクサー決める「WBSS」で見事優勝を飾り、現在はWBAバンタム級のスーパー王者、そしてIBF王者でもあります。
そんな中、さんざん井上尚弥を挑発していた南アフリカの「11秒KO男」ゾラニ・テテが、自身の保持するWBO世界バンタム級のタイトルをかけて元2階級制覇の挑戦者、ジョンリル・カシメロ(フィリピン)と防衛戦を行ないましたが、まさかの3回TKO負けを喫してしまいました。。
<引用元>https://sportsflyhigh.com/
個人的にはテテと井上尚弥の試合が見たかったのですが、カシメロにはスピード、パワーも備わっており、またキャリアや実績を考えると井上尚弥とも面白い試合をやってくれそうですね。
という事で今回は、モンスターの「新標的」となったジョンリル・カシメロについて検証していきたいと思います。
カシメロの戦績や年齢、出身地などWikiを紹介
さて、またフィリピンから強い選手がモンスター井上尚弥への挑戦に名乗りを挙げてきましたね!
<引用元>https://box-p4p.com/
その名はジョンリル・カシメロ選手です。カシメロは1989年2月13日生まれで現在は30歳になります。昔はボクサーで30歳と言うと引退する時期に差し掛かったいたのですが、現代は30歳を過ぎてさらに強くなっていくと言うケースも多いですよね。
現にWBSSの決勝で戦った同じフィリピン人ボクサー、ノニト・ドネアは36歳にしてモンスターを一時ダウン寸前まで追い込み、大健闘の判定まで持ち込んだ英雄です。
<引用元>https://oshirukoad.com/
そのカシメロですが身長は163㎝、オーソドックススタイルで戦績は33戦29勝(20KO)4敗とバンタム級にしてはKO率が70%近く、かなりのパワーを感じますね。
その戦績の中でカシメロはライトフライ~フライ~バンタムと3階級の制覇に成功しています。この階級の上がり方は井上尚弥と同じなのも不気味ですね。
フィリピンは先のノニトドネア、そしてお馴染みのマニー・パッキャオ、そして昨年の大晦日で井岡一翔に判定勝ちして4階級制覇を達成したドニー・ニエテスといった名王者を多く生んできたボクシング王国でもあります。
このカシメロはバンタム級では井上尚弥を除き、今もっとも勢いのある選手に見えますし早くモンスターとの試合が見てみたいですね。
カシメロVSテテ戦について
2019年12月1日に速報ニュースで「テテがまさかの衝撃TKO負け!」と言う文言をみかけ、さっそく読んでみたのですが。。当初は信じられませんでしたが、冷静に考えると以前からテテの打たれ脆さは指摘されていました。
なので、スピードもパワーもあるカシメロがカウンターを決めたら試合は早く終わるのでは?と言うことも十分に考えられたんですね。
試合の方は1R、2Rと軽快なフットワークからジャブをスムーズに出していたテテのペースで進み、ディフェンスもよいテテがこのままポイントを取っていくのでは?と言う展開からスタート。
しかし3Rに入るとカシメロの強打がテテにさく裂!テテの懐に素早く飛び込んだ後の強烈な「左フック」のカウンターがモロにテンプルにあたりテテは後ろ向きになりたまらずダウン。
その後、立ち上がったものの足元はふらふら。。もうここで勝負はついていましたね。追加のダウンを奪ってその後も再開されましたが、カシメロの猛攻は続きレフェリーが2人の間に割って入ってジ・エンド。カシメロが暫定王者から正規王者になったのです。テテの戦績はこれで32戦28勝(21KO)4敗。偶然にもカシメロの戦績と近いですね(笑)
早い仕事を終えたカシメロですが、今回の試合で気になったのは思ったよりガードが低かった事でしょうか。
テテのパンチ力が思ったよりなかったので、あの戦法にしたのかわかりませんが、もし井上尚弥との試合で同じようにガードを下げて戦ったら一瞬で終わってしまうような気がします。
しかしそこはキャリアもある3階級制覇の王者ですから、いざと言う時は戦法をしっかりと考えてモンスター対策をしてくるでしょうね。
とにかくあのスピードとカウンターは本当に怖いと思いますし、ドネア戦で被弾した井上尚弥。初めて効いたパンチを貰った事もあって、隙がうまれたのも確か。
なんか2人は近い将来戦いそうな雰囲気もあるので、井上尚弥はドネア戦に続いて自ら希望する「ヒリヒリ」する試合を経験できるかも知れませんね。
カシメロVS山下賢哉戦の試合内容
カシメロと井上尚弥の試合が噂される中、実はカシメロは過去に日本人ボクサーと試合をしていました。
まあ過去と言っても2019年2月の話ですが。。そのカシメロと戦った日本人ボクサーの名前は山下賢哉。
<引用元>https://sgs-13.com/
パンチパーマがトレードマークで、所属ジムは白井・具志堅スポーツジム。復帰を目指している比嘉大吾も同じジムに所属しています。
まだ23歳と若いボクサーなのですが、キャリアはなかなかのもので、戦績は19戦14勝(11KO)5敗。タイトルは初代日本Sフライ級ユース王者になっています。
カシメロとの試合では敵地、フィリピンで6回TKO負けを喫していますが、その5カ月後に日本で相川学己を2回KOで下し再起を飾っています。
そう言えば、パッキャオがまだメジャーになる前にも八王子の寺尾選手と戦った事がありましたよねぇ。結局寺尾選手は大成しませんでしたが、カシメロと戦った山下選手はこの経験とキャリアを今後にぜひ生かして欲しいですね。
カシメロ まとめ
さて、カシメロがテテとの試合を制し、WBO世界バンタム級で正規王者になりました。井上尚弥としてはこのベルトと、弟の拓真を倒したWBC王者のウーバーリが当面の標的になりそうです。
カシメロはテテに勝った試合後にこうコメントしています。
「次はイノウエとやりたい。そうだ“モンスター”だ。オレの標的はイノウエだ。さぁ、かかってこいよ。そして、オレと戦え」
なかなか威勢が良いですよね!一方の尚弥の方もカシメロに興味を示しているので、2020年春先には2人の対戦が叶うかも知れません。
しばらく世界のバンタム級からは目を離せませんね!
※対戦間近!?井上尚弥