ウクライナの空とともに歩む、21歳の優しい強さ。。
日本で活躍する力士のなかに、ひときわ静かな情熱を持つ青年がいます。
安治川部屋に所属する 安青錦(本名:ヤブグシシン・ダニーロ)さん。
安青錦が優勝したことで「読み方」がネットで多く検索されているようです。私もちょっと読み方が分からなかったですね。はい「あおにしき」と読みます。
すっきりした顔立ちと、どこか憂いのある青い瞳が印象的で、ファンの間では「イケメン力士」と話題になっています。すでに女性ファンも多いとか。
でも、彼の魅力は見た目だけじゃありません。
その奥には、ウクライナの空のように深い“背景”があるんですね。
■ 少年の頃に出会った相撲
気づけば夢の行き先は日本でした。
安青錦さんが相撲に触れたのは、小さな頃。
たまたま見た日本の相撲動画に、心がぎゅっと掴まれてしまったそうです。
「知らない国なのに、不思議と懐かしい」
そんな気持ちがあったのかもしれませんね。
ウクライナではレスリングにも打ち込み、国内大会で優勝するほどの実力に。
でも胸の奥ではずっと、日本の土俵が光っていたようです。
■ 2022年にウクライナから日本へ
戦争が、人生の流れを大きく変えました。
大学進学が決まり、これから未来が開けていく──そんな時でした。
突然の侵攻。
街の音が変わり、空の色が変わり、日常が奪われる。
「家族を守るため」に、
「相撲を続けられる場所を探すため」に、
彼は日本へ向かう決断をしました。
たった一人で海を越えるという選択は、想像以上に大きな勇気が必要だったと思います。
■ 日本での最初の生活は“助け合いの連続”でした。
来日後は、相撲仲間の家に身を寄せながら、学校の相撲部に参加して練習を続けたそうです。
慣れない日本語、慣れない文化、しかも周囲に頼れる家族は誰もいない。
でも、日本で知り合った人たちは彼の真剣さを感じて、自然と手を差し伸べたのだと思います。
そんな支えや縁が重なり、
彼は安治川親方(元・安美錦)と出会い、安治川部屋に入門する道が開けていきました。
■安青錦はなぜ日本語が流暢なの?
そういえば、まだ日本にきて3年余りなのに、なぜ安青錦が日本語があん
なにペラペラ話せるのでしょうか?
実は、神戸の知り合いの家に居候していた時に、稽古をしながら日本語
学校に通っていたそうです。週2回を二か月間くらい。。えっ?それで
日本語全部マスターしたの?と思ってたら実は相撲部屋で練習生と
なるべく話をするようにして覚えていったことが大きいようです。
まあでも短期間で覚えられるんだから頭もいいと思うし、彼の
真面目さも伝わってきますよね。
■ 四股名にこめた「青」はウクライナの空。
そして瞳の色。
安青錦という名前、とても素敵ですよね!
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“青”はウクライナの国旗
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そして彼自身の透きとおった青い目
日本名のようでいて、しっかりと祖国の色を残していて、
そういう繊細な部分が、彼らしいなぁと思います。
■ 日本のウクライナ コミュニティからも“誇り”の声
安青錦さんが結果を出すたび、カフェやSNSで
「誇りに思います」
「同郷の若者が頑張ってくれて嬉しい」
という声があふれます。

広島で暮らすウクライナ人の女性は、
「自分も頑張ろうと思えた」と涙ぐんだそうです。
戦火で大切な日常を失った人たちにとって、
彼の活躍は“希望の灯り”のように見えるのかもしれません。
他にもウクライナの友人や知人からも続々と喜びの声が挙がっています。
安青錦の地元で小さいころから指導をしてくれていたワジャ・ダイアウリ
さんも安青錦の初優勝に大喜び!
ダイアウリさんは優勝したのは遅いくらいだ。と言うくらい、実力も認め
ていたようですね。
相撲の基礎は教えてきていたけど、日本に来てから「突っ張り」を覚えて
実践していることが成長や経験に繋がったと語っています。
でも、自分が教えた力士が優勝するんだから、本当に誇りですよね。
ウクライナの子供たち希望としてこれからもっと強くなっていく
でしょうね!
■ 大関昇進も見えてきて、期待はますます高まる
ここ数場所、安青錦さんは落ち着いた取り口で白星を重ね、
「大関に一番近い存在」と言われるようになりました。
通算成績は116勝31敗(14場所)、幕内では5場所で56勝19敗の安定してますよね。
まだ21歳だし、ケガさえ気をつけてもらいたいです。
そして、若さだけではない、丁寧な四つ相撲。
土俵で見せる集中した表情とは裏腹に、取組後の柔らかい笑顔がまた魅力的です。
名前の読み方が難しい、と話題になったり、
イケメンだとSNSで盛り上がったり…
そんなところも含めて、これからファンがどんどん増えそうですね。
とにかく早く大関、いえ横綱の姿が見てみたいです。
安青錦 まとめ
ウクライナの空の青をそのまま胸に抱いて、
日本の土俵で強く、優しく成長していく21歳。
安青錦さんの物語は、まだ始まったばかりです。
これからどんな未来が待っているのか…
私たちもそっと応援していきたいですね。





